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練習の習慣

ピアノ独学の練習ルーティン:1日30分を無駄にしない4つの時間配分

Virtu Team5分で読めます

独学での1日30分は、座る前にやることを決めて4つの枠に分けて使うことで密度がぐっと高まります。最初の5分で体と指をほぐし、最も集中できる15分で昨日つまずいた2〜4小節だけを徹底的に直し、7分で以前仕上げた曲を止まらずに最後まで通し、最後の3分で好きなフレーズを心地よく弾いて締めくくります。上達を左右するのは練習時間の長さではなく、その30分間で苦手な小節をどれだけ正確に解決できたかです。

ひと目でわかる

  • ピアノの前に座る前に、今日直す「つまずいた2〜4小節」を決めておきます。
  • 集中のピークである15分間はその2〜4小節だけ:片手練習、半分のテンポで両手、前後の小節とのつなぎ。
  • 7分間は過去に仕上げた曲を、ミスタッチしても止まらずに最後まで通します。
  • 最後の3分間は楽しく弾いて終え、明日また鍵盤に向かいやすい気持ちを作ります。

なぜせっかくの30分があっという間に過ぎてしまうのか

一日の終わりにようやく捻出した30分なのに、椅子に座ってから「今日は何を弾こうかな」と迷い、ハノンを数曲弾いて練習中の曲の冒頭を2〜3回なぞったらもう時間切れ、というのは独学でよく起こることです。30分が短すぎるのではなく、30分の中身があらかじめ決まっていないことが原因です。

  • 迷っているうちに最初の10分が消える。座ってから楽譜をめくって課題を探すと、集中して弾ける時間がそのぶん削られます。
  • 最初から通してばかりいると、弾ける冒頭だけしか上達しない。毎回1小節目から弾き始めると、すでに弾ける出だしばかり何十回も繰り返し、本当に直すべき中盤の難所は1〜2回通り過ぎるだけで終わってしまいます。
  • 新しい曲にかかりきりになると、前の曲を忘れてしまう。復習の枠を作らないと、いつでも人前で弾けるレパートリーがいつまでも増えません。

同じ30分でも、つまずく2〜4小節を取り出して正確に何度も成功させる時間に使えば、翌日の定着がまったく違ってきます。週に何日・1日何分練習するかの全体的な目安はピアノは週に何回、1日何分練習するのが効果的?もあわせてご覧ください。

30分を4つに分ける黄金ルーティン

  1. 5分:体と指をほぐす最初の1分で肩をゆっくり回して落とし、手首の力を抜いて軽く振ります。次の2分で5指のパターンやハノンをゆっくり弾き、手の甲のアーチが保てているか確かめます。残りの2分で今日練習する曲の調のスケールを1〜2回往復します。
  2. 15分:昨日つまずいた2〜4小節だけを集中攻略昨日ためらったりミスタッチしたりした2〜4小節だけを切り出します。まず片手ずつ弾いて指使いを確定させ、半分のテンポで両手を合わせます。次に、前の小節の最後の拍から入って後ろの小節の1拍目までつなぎます。崩れずに5回連続で弾けたら、その日の目標は達成です。
  3. 7分:以前仕上げた曲を最後まで通す先月や過去に仕上げた曲を1曲選び、最初から最後まで通して弾きます。途中で間違えても絶対に手を止めず、拍に乗って次の小節へ進みます。本番でミスをしても音楽を止めずに立て直す練習にもなります。
  4. 3分:心地よく弾いて楽しく締めくくるメトロノームを止め、楽譜を閉じます。お気に入りの旋律や今日整えた小節を、一番響きのよいタッチで味わって弾きましょう。気持ちよく練習を終えることで、明日も自然にピアノへ向かえます。

独学でよくある失敗

間違えるたびに第1小節へ戻ってしまう

つまずくたびに曲の頭から弾き直すと、冒頭ばかり何十回も弾くことになり、後半の難所はいつまでも仕上がりません。ミスした小節のすぐ1拍前から入り直して、その場だけを解決しましょう。片手ずつ取り出して固める手順はピアノの片手練習のやり方をご参照ください。

弾くたびに指使いが変わる

指使いは、手が鍵盤の上の距離と形を覚えるための地図です。毎回違う指で弾いていると、いつまでたっても指に動きが定着しません。弾きやすい指使いを決めたら必ず楽譜に書き込み、毎回同じ指で弾きましょう。

自分の音を聴かずに指だけを機械的に動かす

指を動かすことだけに必死になると、メロディーと伴奏のバランスやリズムの揺れに気づけません。週に1回程度はスマートフォンで録音し、客観的に自分の演奏を聴き返してみましょう。

Virtuなら座った瞬間に「今日弾く区間とテンポ」が用意されます

「何分間練習しますか?」で時間を選んでスタートすると、Virtuがレパートリー全体からいま最も取り組むべき区間を選び出し、どこをどのテンポで弾くかをすぐに画面へ表示します。1曲の中で数区間進んだあとは、同じくらい優先度の高い別の曲へと自動で切り替わるため、「今日は何を弾こう」と迷う時間がゼロになります。

  • 直近でミスが多かった区間や復習のタイミングが来た区間が優先して並び、「最近、間違えたところがあります」のように選ばれたいきさつも表示されます。
  • テンポは通常、前回合格した速さより1段階上から始まり、1週間以上空いた日は習得途中の区間を1段階落としたテンポから安全に再開します。
  • 一度仕上げた区間も、記憶が薄れかける頃合いに再登場します。本来のテンポで仕上がっていた区間は、ウォーミングアップ前に最初の1回で弾き切れるかを確かめます。

よくある質問

どうしても15分しか時間が取れない日はどうすればいいですか?

ウォーミングアップを1〜2分に短縮し、残りの時間をすべてステップ2の「昨日つまずいた2〜4小節の集中攻略」に充てましょう。過去曲の復習は翌日に回して構いません。

ハノンやスケールは毎日必ず弾かなければいけませんか?

ウォーミングアップの5分程度で十分です。ハノンの代わりに、今日練習する曲の調のスケールや、曲の中に出てくる難しい音型をゆっくり弾いて指をほぐすのも非常に効果的です。

苦手な2〜4小節が5回連続で弾けたら、もう完璧に身についたと言えますか?

その日の練習としては完璧です。ただし、本当に定着したかどうかは一晩寝た翌日の最初の1回でわかります。翌日も最初からスムーズに弾ければ、自信をもって次の区間へ進みましょう。

今日なにから弾くか、 Virtuが選びます

練習時間を選ぶだけで、つまずいた区間から復習時期の曲まで、今日弾くべき場所とテンポをすぐ用意します。