本文へスキップ
ブログに戻る
譜読み

ピアノ曲の難易度順リスト:0–10の難易度で自分のレベルに合う曲を選ぶ

Virtu Team7分で読めます

Virtuの曲の難易度は入門の0から、最高難度の演奏会用レパートリーを元の速さで弾き切る10までの11段階です。0–3が初級、4–6が中級、7–10が上級にあたり、「エリーゼのために」と「月光ソナタ」第1楽章が5、ショパン「ノクターン Op. 9 No. 2」が6です。次の曲を選ぶときは、いま元の速さで最後まで弾ける曲と同じ難易度か1段階上を目安にし、その曲でいちばん難しい2小節を先にゆっくり譜読みしてみると、今の自分に合うかどうかがすぐ分かります。

ひと目でわかる

  • 難易度は楽譜から算出します。元の速さで手がいちばん忙しい小節の音の密度、跳躍や開き、半音階の動き、曲の長さを見ます。
  • 0–3は初級、4–6は中級、7–10は上級。「エリーゼのために」は5です。
  • いま元の速さで弾ける曲と同じ難易度か、1段階上の曲を選びます。
  • 曲を決める前に、いちばん難しい2小節を片手ずつゆっくり弾いて確かめます。

0–10の難易度の読み方

Virtuはすべての曲に0から10までの整数で難易度をつけています。0はピアノを始めたばかりの入門段階、10はリスト「マゼッパ」やショパン「木枯らしのエチュード」のような極めて高度な演奏会用レパートリーを元の速さで弾き切る段階です。カタログでは0–3を初級、4–6を中級、7–10を上級に分類しています。

難易度は楽譜の演奏負荷から一貫して計算しています。元の速さで弾いたときに両手がいちばん忙しいパッセージの1秒あたりの音数、跳躍や指の開き、和音の音数、臨時記号を伴う半音階的な動き、そして曲全体の長さを反映しています。ゆったりした導入部が長くても、中間部やクライマックスに高度な難所があれば、その最難関パッセージが曲の難易度を決めます。

この数値は、ドイツの原典版出版社ヘンレが各曲につける1–9のグレードに1を足した2–10に近くなるよう設計されており、0と1はヘンレのレベル1に入る前の導入教則本や初歩の小品のための段階です。

全音ピアノピース・ヘンレ・定番教則本と比べると

  • 全音ピアノピースのA–F:日本で広く親しまれているピース楽譜のシリーズで、初級のA、初級上のB、中級のC、中級上のD、上級のE、上級上のFという6段階で難易度を示しています。
  • ヘンレ版のグレード1–9:国際的によく使われる基準で、1–3が初級にあたるやさしい、4–6が中級にあたる中程度、7–9が上級にあたる難しいです。難所が一部に集中している曲は、もっとも難しいパッセージを基準にグレードが決められます。
  • ブルグミュラーやツェルニーなどの教則本:ブルグミュラー25の練習曲やツェルニー30番・40番など、普段使っている教則本でレベルを測ることも多いでしょう。同じ本の中でも曲によって難しさに幅があり、Virtuのカタログではブルグミュラー25 Op. 100の第2番「アラベスク」が3、クレメンティのソナチネ Op. 36 No. 1 第1楽章が5、ツェルニー30番 Op. 849の第26番が7です。

この12曲の選び方

導入期を終えてクラシックの定番レパートリーを広げていきたい方のために、人気の高い名曲12曲を難易度3から10まで順番に選びました。すべてVirtuのカタログに収録されている曲で、難易度はアプリ内の表示と同じです。

各曲の「難しいところ」には、元の速さで両手の負荷がもっとも高い2小節を特定し、そこで求められる具体的なテクニックを記しました。新しい曲に取り組む前に、まずその2小節をゆっくり弾いてみてください。

難易度順のピアノ名曲12選

  • メヌエット ト長調 BWV Anh. 114ペツォールト

    難易度 3
    身につくこと
    右手の旋律と左手のバスライン、独立した2声を粒をそろえてつなぐ基礎
    難しいところ
    23–24小節:最後のフレーズへ向かうところで、左手が1オクターヴ下へ跳躍して再び上がります。
  • メヌエット ヘ長調 K. 4モーツァルト

    難易度 3
    身につくこと
    トリルと2音のスラーで古典派らしい語り口を作る技術
    難しいところ
    13小節:右手のトリルと32分音符の後打音を1拍の中にすっきり収めます。
  • 身につくこと
    右手のレガートな旋律を歌わせ、左手の伴奏を柔らかく抑える声部バランス
    難しいところ
    5–6小節:左手の8分音符の伴奏が下へ広がるあいだ、右手の旋律を途切れさせずにひと息でつなぎます。
  • ジムノペディ第1番サティ

    難易度 4
    身につくこと
    ゆったりしたテンポで拍を保ち、左手の広い跳躍をペダルで濁らせずにつなぐ技術
    難しいところ
    25–26小節:左手が毎小節、低いバス音から中音域の和音へ大きく跳躍します。
  • エリーゼのためにベートーヴェン

    難易度 5
    身につくこと
    両手で旋律を受け渡す分散和音のレガートと、速い32分音符・3連符のパッセージ
    難しいところ
    82–83小節:右手が高音域から3連符で半音階を一気に下りてきます。
  • 月光ソナタ 第1楽章ベートーヴェン

    難易度 5
    身につくこと
    右手1つの中で上声の旋律と内声の3連符伴奏を弾き分けるヴォイシングとペダリング
    難しいところ
    26–27小節:右手が4・5指で旋律を保ちつつ内声の3連符を弾くあいだ、左手が低音のオクターヴへ動きます。
  • ノクターン Op. 9 No. 2ショパン

    難易度 6
    身につくこと
    跳躍の広い左手の伴奏の上で、装飾音に富んだカンタービレの旋律を歌い上げる表現
    難しいところ
    33–34小節:右手が高音域で4音の音型を速く繰り返しながらクレッシェンドし、ディミニュエンドで収めます。
  • 月の光ドビュッシー

    難易度 6
    身につくこと
    両手で受け渡す流麗なアルペジオ、繊細なピアニッシモのタッチとペダリング
    難しいところ
    35–36小節:両手でつなぐ16分音符のアルペジオの上に、右手が和音の旋律を乗せます。
  • 前奏曲 嬰ハ短調 Op. 3 No. 2ラフマニノフ

    難易度 7
    身につくこと
    腕の重みを乗せた重厚な和音と、速い中間部Agitatoで片手で2声を弾き分ける技術
    難しいところ
    14–15小節、Agitatoの冒頭:右手1つで上声の旋律と内声の半音階的な3連符を同時に弾きます。
  • 幻想即興曲 Op. 66ショパン

    難易度 8
    身につくこと
    右手16分音符4つと左手3連符3つが交差する4対3のポリリズムと、絶え間ない右手の指の独立
    難しいところ
    11–12小節:右手の16分音符4つと左手の分散和音3連符3つが高速でかみ合いながら進みます。
  • 身につくこと
    左手の激しいスケール・アルペジオの走句と、最後まで粒をそろえて弾き切る持久力
    難しいところ
    14–15小節:左手の16分音符が低音域から広い音域を上下するあいだ、右手が鋭い付点リズムの和音を打ち込みます。
  • 身につくこと
    半音階と分散和音が組み合わさった右手の高速6連符を弾き通す手首の柔軟な回転と脱力
    難しいところ
    5–6小節:Allegro con brioに入ると同時に、右手が半音階と広い音程を含む6連符の16分音符を休まず弾き続けます。

自分のレベルに合う曲の選び方

  1. いま元の速さで弾き通せる曲を基準にする原曲テンポで最初から最後まで崩れずに弾ける曲のうち、いちばん難しい曲の難易度を基準にします。次の曲は、その難易度と同じか1段階上から選ぶのが無理のないペースです。
  2. いちばん難しい2小節を先に譜読みしてみる冒頭だけを弾いて決めるのではなく、リストの「難しいところ」や楽譜の中でいちばん音符が詰まっている2小節を、片手ずつゆっくり弾いてみます。ゆっくりでも指使いと手の形が収まるなら、十分に取り組める曲です。
  3. 一度に2段階以上飛ばない憧れの曲がいまのレベルより2段階を超えて上なら、声部の弾き分けやアルペジオ、ポリリズムなど同じ技術を育てる橋渡しの曲を先に1曲挟むほうが、結果的に早く仕上がります。
  4. 背伸びする曲と並行して、少し易しい小品も弾く難曲1曲だけを何ヶ月も抱え込むより、1–2段階やさしい短い曲を並行して弾くのがおすすめです。曲を最後まで仕上げる経験が積み重なり、譜読みのスピードも上がります。

Virtuは曲の試験でレベルを決め、合う曲を選びます

曲のすべての区間を原曲テンポで弾けるようになると、進度に曲の試験が出てきます。曲を最初から最後まで弾く試験に合格すると、曲の難易度と同じ0–10の物差しでレベルが出ます。レベル5は、難易度5の曲を原曲テンポで合格できる見込みが半々という意味です。

  • レベルの横の説明が「ベートーヴェン《月光ソナタ》第1楽章ほどの曲を原曲テンポで弾けます」のように、目安の曲でレベルを伝えます。
  • カタログの「自分のレベルの曲」は、自分のレベルと一つ上の難易度の曲を、レベルに近い順に並べます。
  • 「気軽に弾ける曲」は、自分のレベルよりやさしく3分以内の曲を集めます。

よくある質問

Virtuの難易度5はどのくらいのレベルですか?

「エリーゼのために」全曲と「月光ソナタ」第1楽章が5で、中級の真ん中にあたります。教則本でいえばブルグミュラー25の練習曲の後半から、ソナチネアルバムやツェルニー30番に入る時期のレベルです。

同じ曲なのに、ほかの難易度表と数字が違うのはなぜですか?

出版社やグレード体系ごとに重視する基準が異なるためです。Virtuは元の速さで弾いたときに手がいちばん忙しい箇所の技術的な密度を楽譜から一貫して計算するため、テンポが遅い曲は音数が多く見えても低めに、テンポが速い曲は譜面がシンプルに見えても高めに出ることがあります。

自分のレベルより1–2段階上の曲に挑戦しても大丈夫ですか?

はい、挑戦できます。ただし元の速さで最後まで通せるようになるまでには通常より時間がかかります。Virtuでは「これまでの演奏に合わせて70%から始めます」のようにパッセージごとに無理のない開始テンポを設定し、合格するたびに一段ずつ引き上げていきます。

自分のレベルに合う曲から、 Virtuで始めましょう

曲の試験で現在のレベルを測り、カタログからぴったり合う次のレパートリーを見つけられます。