本文へスキップ
ブログに戻る
譜読み

ピアノの始め方:大人の初心者が最初にやることと最初の1か月

Virtu Team5分で読めます

ピアノの第一歩は、常に出しっぱなしにできる鍵盤楽器、1日20分の練習ルーティン、本当に弾きたい短い1曲から始まります。楽典や理論をすべて覚えてからでないと曲を弾けないわけではありません。最初の1か月は、鍵盤のどこでも「ド」を見つけられ、真ん中のド周辺の短い楽譜を一定の拍で読み、短い1曲を1〜2小節ずつ覚えていければ十分です。

ひと目でわかる

  • 音の強弱がつくタッチレスポンス付きの電子キーボードがあれば始められます。座ってすぐ弾ける場所に常設しましょう。
  • 黒鍵の並びを手がかりに「ド」の位置を覚え、リズムは鍵盤を弾く前に手拍子で打ってみます。
  • 1日20分を「指ならし」「譜読み・リズム」「曲の1区間」「楽しく通す時間」の4つに分けます。
  • つまずいた小節は曲の頭から弾き直さず、その小節だけを取り出してゆっくり整えます。

始めたばかりの頃に手が止まってしまう理由

初めてピアノの前に座ると、慣れない作業が一度に押し寄せます。五線譜から音符を読み取り、その音が鍵盤のどこにあるかを探し、拍に合わせて鍵盤を押し、しかも右手と左手を別々に動かさなければなりません。これらを最初からすべて同時にこなそうとすると頭がいっぱいになって手が止まり、小節ごとに途切れる演奏はすぐに飽きてしまいます。

だからこそ、最初は課題を一つずつ切り分けます。まずは鍵盤上の音の並びを覚え、リズムは鍵盤から手を離して手拍子やカウントで先に身につけ、曲は1〜2小節ずつ、必要なら片手ずつ練習します。それぞれの動きが体になじんでから合わせれば無理がありません。最初の楽器選びはピアノの鍵盤は何鍵?に、片手ずつ仕上げるコツは片手練習のしかたにまとめています。まだ譜読みに自信がなくても憧れの曲から弾き始めたい方は、楽譜が読めなくてもピアノ曲を覚える方法もあわせてご覧ください。

ピアノを始める5つのステップ

  1. 常に出しておける楽器を用意する最初からアコースティックピアノが必要なわけではありません。タッチレスポンス付きの電子ピアノやキーボードがあれば、音の位置、リズム、両手の連携、強弱表現までしっかり学べます。88鍵がいちばん長く使えますが、61鍵や76鍵から始めても大丈夫です。椅子に座って1分以内に弾き始められる場所に置きましょう。
  2. 自然で無理のない姿勢をつくる両肘が体の前で自由に動けるよう、椅子を少し後ろに引いて腰掛けます。前腕が鍵盤とほぼ水平になる高さに合わせ、両足は床や足台にしっかり着け、肩の力を抜いて手首は下げすぎず上げすぎないようにします。指は軽く丸めた形から始めますが、形を固めることより関節が柔軟に動くことのほうが大切です。
  3. 鍵盤の音の並びを覚える2つ並んだ黒鍵のすぐ左下の白鍵が、どのオクターブでも必ず「ド」です。まず鍵盤上のすべての「ド」を探して鳴らし、そこからド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シが繰り返される並びを覚えます。任意の白鍵を押さえて音名を即座に言う練習を、上行・下行ともに数分ずつやってみましょう。
  4. リズム読みと譜読みを組み合わせる新しい箇所を弾くときは、鍵盤を押す前にそのリズムを手拍子で打つか声に出して拍を数えます。鍵盤上では真ん中のド周辺の短い5指パターンから読み始め、目線はなるべく手元ではなく楽譜に置きます。上からノーツが落ちてくる動画は指の動きを真似るには手軽ですが、五線譜を少しずつでも読む習慣をつければ、将来どんな曲でも自力で弾けるようになります。
  5. 短い1曲を1〜2小節ずつ区切って覚える本当に弾きたい短い曲を1曲選び、1〜2小節ずつ、必要なら片手ずつ覚えます。途中で崩れる小節が出てきたら曲の冒頭には戻らず、その小節だけを取り出し、ミスなく弾ける遅いテンポまで落として数回正しく弾いてから前後の小節とつなぎます。

1日20分の練習メニューと最初の1か月の計画

1日20分の時間配分

  • 3分、指ならし:5指のポジションに手を置き、肩や手首の力を抜いてゆっくり均等な音で弾きます。
  • 4分、譜読みとリズム:短いリズムを手拍子で打つか、五線譜で隣の音や1つ飛ばしの音を読みます。
  • 10分、部分練習:練習中の曲から2〜4小節の小さな1区間だけを選び、片手または両手で集中的に整えます。
  • 3分、楽しく弾く:細かいミスで止まらずに、すでに弾ける箇所や好きなメロディを音楽として楽しく通します。

テンポを上げるときは無料メトロノームを使って少しずつ段階的に上げます。週の練習回数や時間の目安はピアノは週に何回、1日何分練習すればいい?で詳しく解説しています。

最初の1か月の到達目標

  • 1週目:毎日決まった時間にピアノの前に座る習慣をつくり、鍵盤上の「ド」の位置と基本の姿勢を覚えます。
  • 2週目:真ん中のド周辺の5音を使った短い楽譜を、一定の拍を保ちながら読みます。
  • 3週目:短い入門曲を1曲、フレーズや小節ごとに区切って片手ずつ、続いて両手で覚えます。
  • 4週目:覚えた区間をつないで最初から最後まで通して録音し、さらに整えたいポイントを1つ見つけます。

よくある失敗

間違えるたびに第1小節から弾き直す

途中でつまずくたびに曲の頭から弾き直していると、すでに弾ける冒頭ばかりを何度も復習することになり、肝心のつまずいた小節が直りません。崩れた1〜2小節だけを取り出してゆっくり直し、前後の小節につなぎ直しましょう。

練習時間や進んだページ数で上達を測る

タイマーを何分回したか、教本を何ページめくったかは本当の上達ではありません。良い練習とは「昨日より安定した左手の拍」「スムーズになった小節のつなぎ目」のように、具体的な変化を1つ残す練習です。その変化に気づけるくらい、1回の目標を小さく絞りましょう。

「正しい手の形」を作ろうとして手を固める

軽く丸めた指先は良い基本姿勢ですが、形を崩さないようにと手首や指の付け根に力を込めて固めてしまうと逆効果です。手や腕に力みを感じたら、ピアノで手の力を抜く方法を参考に脱力を意識してみてください。

落ちてくるノーツ動画だけを頼りに丸暗記する

動画の鍵盤ガイドを真似れば1曲目は早く弾ける気がしますが、動画のない曲に出会ったとたんに一人で弾けなくなります。毎日3〜4分でも五線譜を目で追う時間を残しましょう。

痛みを感じたらすぐに中断してください。 練習中に手首や腕の痛みが続く場合や、脱力感、しびれ、感覚の鈍さがあるときは直ちに練習をやめ、専門の医療機関を受診してください。

楽譜がまだ苦手なら「最初から覚えたい」で始めます

曲の練習を設定する際、「どのように練習を開始しますか?」の一番上にある「最初から覚えたい」を選ぶと、鍵盤ガイドを見ながら1小節ずつ順番に音を覚えられます。小節ごとに右手、左手、両手の順で仕上げてから次の小節へ進みます。新しい小節に入るたびにまず模範演奏が流れ、楽譜の下の88鍵ガイドで弾くべき鍵盤が青く光ります。全小節の音を覚えると、その日のうちに拍に合わせた左手・右手の練習へと進みます。

  • 正しい音を押すまでアプリが待ってくれます。メトロノームに急かされずに一音ずつ確認でき、正解の音は楽譜上で緑に、間違えた鍵盤はその音高の位置に赤で表示されます。
  • 各小節は「前の小節の最後の音」から入り、「次の小節の最初の音」まで弾く設計になっているため、小節線をまたいで手を移動する動きまで自然に身につきます。
  • ミスタッチなしで小節の最後まで2回通せれば、その小節はクリアです。クリアに必要な回数は設定メニューの「成功させる回数」から変更できます。

よくある質問

楽譜がまったく読めなくてもピアノを始められますか?

はい、始められます。真ん中のドの周りの基準となる音から少しずつ覚えていけば大丈夫です。Virtuの「最初から覚えたい」では画面上の88鍵に次に弾く鍵盤が表示され、正しい音を弾くまで待ってくれるため、譜読みに慣れる前でも1小節ずつ曲を仕上げられます。

大人の初心者は1日にどのくらい練習すればよいですか?

最初は1日20分で十分です。週末にまとめて長く弾くよりも、毎日15〜20分ずつ鍵盤に触れるほうが、指の感覚も譜読みの習慣もはるかに早く定着します。

始めるにあたってアコースティックピアノは必要ですか?

いいえ。タッチレスポンスのある電子ピアノやMIDIキーボードから始めて問題ありません。VirtuはUSB経由のMIDI信号で演奏を聴き取るため、ケーブル1本でつないですぐに練習できます。

楽譜が苦手でも、 1小節ずつ始められます

「最初から覚えたい」なら、まず模範演奏を聴き、光る鍵盤ガイドを見ながら1小節ずつ音を覚えられます。